田中 康弘です。

GW 前後でパソコンが全体的に遅くてなかなか動かないというご相談を何件かいただきました。
パソコンが全体的に遅くて動かない場合にはパソコンの処理が滞っていることが多いのですが、どの部分が渋滞箇所となっているか調査が必要です。

渋滞箇所となりうる場所は主に3つあります。

1つ目は CPU というパソコンの頭脳に当たる部分です。
2つ目はメモリと呼ばれるパソコンが作業をするための場所です。
3つ目はディスクと呼ばれるアプリやデータが格納されている場所です。

他にもネットワークという例もありますが特殊な例となりますので割愛します。

通常、これらの場所が動作するアプリにより分け合いながら使用されます。
しかし、まれにアプリが異常な動作をし、不必要にこれらの場所を占有してしまうことがあります。

最初はタスクマネージャーというアプリで誰が悪さをしてそうか、何が占有されているのかを調査します。
調査の状況により、いくつもの道具を使用します。

今回、調査したご相談案件ではいずれも3つ目のディスクの使用率が100%、つまりフル稼働状態となり、アプリの動作に支障が出る状況でした。
ただ、すべてのご相談案件で別々の原因だったのです。

1つは Windows 10 Fall creaters update と呼ばれる大型更新プログラムがうまく適用できず、何度も裏でインターネットからのダウンロード、再インストールを繰り返していたのでした。
この場合は最新の大型アップデートを手動適用することで回避しました。

次の例は Windows が動作するのに必要なサービス(アプリのようなもの)が多数ディスクを取り合っている状況でした。
1つはディスクの物理故障により、ディスクへの読み書きで何度もやり直しが行われていたためでした。
この場合はディスクの交換にて改善しました。

もう1つは Windows が動作するのに必要なサービスが破損していて、 Windows が正常に動作できなくなっているものでした。
この場合は Windows の入れ直しにて改善しました。

最後の1つは マイクロフト以外のアプリが裏でディスクを占有していたためでした。
この場合は 占有する傾向のあった複数のアプリを停止させました。

このように1つの症状であってもいろいろな箇所に原因が異なることは多々あります。

もし、おひとりで解決が難しいのであれば、一度ご相談ください。
誠意を持って対応いたします。